安い生命保険が得だとは限りません

人生の買い物で住まいの購入に次いで高価な商品だとも言われます生命保険。
何とかして安くしたいとは思いませんか?

生命保険に限らず、住宅や自動車などの耐久消費財は入り口から出口までをトータルで考えないとお得な買い物なのかどうかは判断できません。
入り口から出口までとは、購入してから売却するまでの時間の経過を計算に入れるということです。

例えば自動車の例で考えてみますと、購入価格と所有期間中のいろいろな諸経費を合算したものから手放す時の売却価格を引き算すると入り口から出口までの総金額が計算できることになります。
しかしこの金額は生活スタイルによって人それぞれ変わってきます。
毎日のガソリン代が節約されるからと電気自動車やハイブリッド車を選択される方もおられるでしょうが、もともと電気自動車やハイブリッド車は車両価格が高い設定がされている傾向にあり、ガソリン代でその差額を回収するには一定の(しかもそれなりに長い)走行距離を必要とします。
そして手放す時の自動車の状態(走行距離やキズの有無、車種の人気度)などで売却価格は大きく変動します。
つまり全ての人にとって等しく得になる商品はあり得ないということです。

生命保険も同じことです。
死亡保険金が5000万円の保険を組み立てた時に、お客様の性別、年齢、そして保険期間でお客様が支払う保険料は同じななりますが、お客様の条件によってお得度合いは変わってきます。

さらに、同じ死亡保険金が5000万円の生命保険でも、解約返戻金があるタイプは返戻金がないタイプに比べて毎月の保険料は高くはなりますが、契約後一定期間経って解約することを前提に計算するとお得度合いが逆転することも多くあります。

生命保険は長期間に亘る契約です。
入り口から出口まで(契約から解約まで)を横断的に検討してお得な保険を見つけてください。

対人保険と自賠責保険

自動車を購入する時に必ず加入する事になる自動車賠償責任保険、普通は自賠責保険と縮めて呼ばれますが、事故の相手がケガされた時にだけ保険金額が支払われる事はご存知でしょうか?

自賠責保険は交通事故でケガをされた方が治療を経済的な心配無く受けられるように、また不幸にして亡くなられた時に残された家族が生活できるように被害者保護の見地で設けられている国の制度です。

ですから、エンジンが付いていて運転するのに免許証が必要な自動車、バイクなどはすべて加入が義務付けられていますので強制保険と呼ばれることもあります。

この自賠責保険と任意保険の中の対人賠償は、被害者のケガに対して支払われるという面では同じですが、自賠責保険は原則的に被害者の過失割合を考慮しないのに対し任意保険は被害者の過失割合を考慮して保険金を支払われることが大きな違いです。

自賠責保険が過失割合を考慮しないとは、基本的に保険金額が削減されずに支払われるということです。

ですので、実際にケガをされた方への補償は限度額(治療費120万円、後遺障害4000万円、死亡3000万円)までは自賠責保険からの支払いを優先させます。

その限度額を超える治療費や死亡補償が必要な事になってはじめて任意保険が支払われる事になります。

事故を起こして保険金を支払うと翌年以降3年間は保険料が上がりますが、対人賠償のみの支払いですと自賠責保険の支払い範囲内で治療が終了して任意保険の支払いが無いことがあります。もちろんその場合翌年以降以降の保険料の上昇は起こりません。

このように見ていくと、ひとつの事故でも保険会社の中でいろいろな調整がされている事が想像できると思います。

保険に入るときに事故の起こった時のことを想像するのは難しいことでしょうが、事故の処理をスムーズにすすめるためにも任意保険と自賠責保険は同じ保険会社、同じ代理店でお手続きされる事が望ましいと言えます。

自動車保険の取り扱いをしています代理店でしたら、車検の時に予め連絡するだけで自賠責保険を届けてくださいます。

車検を受ける前には代理店に連絡してくださいね。

生命保険を活用して財テク

長く続く超低金利の時代にどのようにして資産を増やしていくのがいいでしょうか?

株式投資などがすぐに頭に浮かぶでしょうが、元金の保証がありません。

そこで、生命保険を活用して資産形成する方法をご提案できます。

以前であれば、終身保険を短期払いにする方法とか養老保険を活用する方法などが有効でしたが、今では20年から30年に渡る超長期に資金を寝かせないと旨味がありませんので現実的はありません。

ちょっと裏技的な生命保険の活用ですが「逓増定期保険」を年払いで5年程度支払って、その時点で保険料の支払いをやめて払済保険とします。その後は5年程度寝かせておくことで支払った保険料よりも高い解約返戻金を受け取ることができます。

被保険者の年齢や性別、保険金額の大きさなどで解約返戻率は変動しますが、契約後10年後に支払った保険料の105%程度の解約返戻金を受け取れるケースも有ります。

恐らくは、保険会社としては利益の出ない商品ですのでいつまでも使えるテクニックではなく近い将来販売できなくなる可能性が高いです。

まとまった金額を有効に運用したいとお考えの方は一度ご検討ください。

動産総合保険をご存知ですか?

カメラマンの撮影機材や、バンド活動を積極的にされている方の楽器など業務や趣味で使う高価な道具が破損したり盗難された時に、その修理費や再購入費を賄うことのできる動産総合保険はご存じでしょうか?

火災保険では、一個または一組の価格が30万円を超える高価な動産は明記物件として、種類、形状、購入価格などを明記して保険会社に届けなければならず、また基本的には建物外に持ちだした時には補償の対象外となります。

しかし動産総合保険は、業務中であろうと、建物外であろうと、保険の対象物が日本国内で起きたアクシデントで破損したり盗難にあった時には、最初に設定した約定金額を限度として保険金をお支払いできます。(老朽化による構造上の不具合、故障などは対象外となります)

業務で持ち出すことの多い高価な装備品や、大切な趣味の道具などには動産総合保険をご検討ください。