車に乗っていると、常に事故の危険と隣り合わせです。
どんなに安全運転に気をつけていたとしても残念ながら事故をすべて回避することはできません。
その時のために自動車保険があるのですが、すべての事故で保険会社が動くわけではないことはあまり知られてはいません。
自動車保険は現在では、ほぼすべての契約で示談交渉サービスがついています。
しかし示談交渉サービスが利用できるのは、契約者自身の保険を使って事故を解決できるときに限られるのです。
契約者自身の保険を使って解決できない場合とは、契約者自身に過失が全くない、もしくは過失を認めない時です。
自動車保険とは広い意味で賠償責任保険です。
契約者に過失(事故を起こした責任)が有って、その過失(責任)を賠償する(謝る)ために保険金を支払って解決する場合に、保険会社が示談交渉を代わりにやってくれるのです。
事故の相手方が一方的に悪くて契約者自身に過失がないような場合、または契約者がそのように主張する場合、保険会社が示談交渉をすることはできません。
一般的に事故で一方が100%悪いというケースは比較的少なくて、それぞれが少しづつ悪いというケースが大半です。
その悪い割合を過失割合と呼びます。
事故の示談交渉の中で過失割合で揉めるケースがありますが、これは契約者サイドにとっては意味のない揉め事となります。
事故の時に契約者にも過失があることを認めている上で、その過失が30%と60%で話が揉めているとします。
感情的に「こちらが悪いという割合を提示されるとイヤだ!」というのはよくわかりますが、割合がどうであれ最終的に保険金を支払って解決をします。
そうすると、割合がどうであれ、支払った金額がどうであれ、事故が1件とカウントされます。
当然次回の更新時に事故1件分保険料がアップします。
しかし、過失割合がこちらが小さくても大きくても、事故が1件で変わりがないんですね。
それなら過失が有ることを認めて示談交渉を早めに切り上げたほうが得策です。
事故が起こった時には、信頼のおける代理店とよく相談して解決しましょう。
もちろん事故を起こさないように安全運転に努めてくださいね。
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